【初心者向け】トレードスタイル
エントリー? いいえ、ケフィアです。
ローソク足、ダウ理論、環境認識と目線はちょっとずつ広がってきましたか?
それでエントリー? いいえ、まだまだです。
これを読んでいる貴方は、どういう形でエントリーから利確していきたいんですか?
というものを現実的に考えていかなくてはいけません。
1分で1000pips動けば誰だって取りたいですが、そんなことはまずないです。
安定して勝つためにはそんな棚から牡丹餅を期待してはいけません。
コツコツ勝つんです。そのためにどのようなスタイルでやれるかというのを考えていきましょう。
【ざっくりまとめ】
スキャルピングはポジションの保有は短いけどチャートは監視。ハイレバハイリターン!
デイトレードはポジションの保有は数時間から3日くらい。チャート監視もずっとじゃない。ミドルリスクミドルリターン。
スイングはポジションの保有は数日~数週間。チャート監視はほぼなし。ローリスクミドルリターン。
目次
1.スタイルは本人の性格と、ライフスタイルを考える
性格って言うのは、セクシーギャルとか、むっつりスケベとか、そういうことではなく…
(もちろん、いっぴきおおかみとか、あまえんぼうとかでもなく)
”何があなたのストレスになるか”というのがポイントです。
トレードはフラットなメンタルで行わなければいい結果を得られませんから、フラットな状態にすることが肝要です。
ストレスがかかっている状態では焦り、不安、無力感、緊張、イライラ、悲しみなどネガティブな感情が渦巻いています。
自分がどのような状態だったらそう感じてしまうか?
これが考慮すべき性格の部分です。
実際のトレードではポジションを保有した段階でスプレッドでマイナスが発生します。
「マイナスが発生している状況がストレス」の人もいれば
「プラスマイナスは関係なく、ポジションを持っていることがストレス」の人もいますし
「現在のポジションは気にしないけど、とにかく結果的に負けるのがストレス」という人もいます。
そういった性格上のストレスをまず理解していきましょう。
次に考慮すべきなのはライフスタイルです。
普段はお仕事をされている方が多いとは思いますが、どのようなライフスタイルを送っているかが重要です。
例えばPCに張り付くようなトレードをしているのに、旦那様や奥様がそれを快く思っていないとか。家族との時間が取れていないのにトレードにのめりこむとか。
そういった家庭内での不和も、実はトレーダーのメンタルにちまちまとダメージを与えていきます。
やはり、出来るだけ応援し、応援されるような関係性のほうがモチベーションが高まるでしょう。
実際に聞いた話では、家族のためにトレードしてるんだからとPC前に張り付きトレードな頑なな旦那さんがいらっしゃったそうで。
奥様もそれには納得していたものの、やはり家庭の時間も欲しいと要望を出していたそうですが、聞き入れられることもなく…。
家族関係はドンドン悪循環に陥っていき、メンタルが不安定な中トレードも勝てるはずもなく、結局は借金まで追い込まれ離婚という形になったそうです。
どうしたらよかったかはわかりませんが、ライフスタイルとトレードスタイルが合っていないのも十分な理由だったのかなと思いました。
本人のストレスはポジションを握っている間だけではなく、実生活が充実していないとどうしても発生してくるものです。
なので、性格とライフスタイルの両方を鑑みてトレードスタイルを構築できるといいかなと思います。
2.実際のスタイルあれこれ
短期スキャルピング
ポジション保有:★☆☆☆☆
チャート監視 :★☆☆☆☆
環境認識 :★★☆☆☆
リターン :★☆☆☆☆
リスク :★★☆☆☆
スキャルピングとは日本語で”剥く”という意味で、基本的に保有時間が短いトレードを指しますが、短期スキャルはその中でもさらに短いという意味です。
1分足や、ティックチャートを見て取引するスタイルで、1pips~伸ばせるだけといったように、非常に短い間に取引を終わらせていくようです。
1日に数十回と取引を繰り返して、少ない利益をコツコツ積み重ねていくようなイメージです。
私は全く”オススメしません”
おそらくポジションの保有は数秒~5分程度(伸ばせるまで)といった形だとは思いますが、まずエントリーの根拠を分析できないんです。
ポジションの保有が短くなればなるほど、一定の方向に進む根拠の多さが必要となります。長い時間を経るほど利益は膨らむので、つまりより多くのトレーダーの意思を孕むということ。さらに相場参加者が増えればその意思は平均化されますから、逆にノイズが少なくなるわけです。なので、保有時間が短いほどより方向性に確信が必要になるということになります。
しかしこの短期スキャルピング(ここではティックチャート根拠の、という意味ですが)はエントリーに対する根拠を集めるほど時間がないのです…。なのでどうしてもギャンブルトレードという捉え方を私はしてしまいます。
相場観が育ってきて、実際に反射神経で行えるのでしたら問題はないとは思いますが、少なくとも初めからこれを目指してやるのにはお勧めできません。
(ノーマル)スキャルピング
ポジション保有:★★☆☆☆
チャート監視 :★★★★☆
環境認識 :★★★★★
リターン :★★☆☆☆
リスク :★★★☆☆
こちらは一般的なスキャルピングで、ポジションの保有は5分~1時間以内といったところです。平均的に20分くらいかなと思います。
一般的なトレード通り環境認識を行いますが、デイトレードやスイングトレードに比べると多くの根拠を求めます。ポジションの保有が短い分、相場参加者の総数が少ないため、テクニカルを効かせるために今見られている通貨の選定から、1つのチャートを見る時にも反転や継続の節目の分析といった形です。このあたりを1分足~15分足を参考にしつつ見ていくようなイメージです。
こういった前準備もですが、エントリー自体もタイミングを図って入るため、なかなか自分のペースでやるというのが難しいかと思います。場合によってはエントリーまで画面を見て待つ、クローズまで画面を見て待つというようなケースもありますから、チャートにかじりつくようなトレーダーさんもいらっしゃいます。
リターン自体は時間を味方につけていない分少ないですが、その分ロットを大きくしたりして調整します。そういう意味では時間効率の意味では非常にいいトレードができるという見方もありますが、逆に損切が深くなりがちというリスクもあります。また見てる時間足が短い分、逆に行かれることもしばしばあるため、勝率は手法を徹底しても55%~70%に落ち着くことが多いようです。
(短期)デイトレード
ポジション保有:★★★☆☆
チャート監視 :★★★☆☆
環境認識 :★★★★☆
リターン :★★★☆☆
リスク :★★★☆☆
短期デイトレードはおおよそポジション保有は1時間~4時間程度となります。
例えば東京時間の前場のみ、ロンドン時間の前場のみといったように、各時間帯でもトレンド転換が起きるという前提で、安定してトレンドが継続しやすいポイントでエントリーし、その終わりでクローズしていくようなスタイルです。
チャート監視自体もエントリーする時間が決まっていることからその直前であったり、クローズも時間で決まっているので画面に張り付くということはしないようです。しかし4時間程度の保有でも押し目はきっちり増し玉(ポジションを増やす)したりするため、監視とはいかずとも比較的チャートを見る人も多いようです。
リスクリターンは環境認識をどの程度の精度で行うかにもよりますが、勝率自体も比較的良い方向で出るので、ダウが崩れるまでは伸ばせることから比較的よくなっていくようなイメージがあります。
デイトレード
ポジション保有:★★★★☆
チャート監視 :★★☆☆☆
環境認識 :★★☆☆☆
リターン :★★★★☆
リスク :★★★☆☆
一般的にデイトレードはその日のうちに終えるということですが、状況次第で持ち越したりもします。ポジションの保有はだいたい4時間~2日、長くても3日程度かと思います。
ポジションの保有が長いため大きな時間足を見ることが多く、一日に数回程度という方もいらっしゃいます。また環境認識も見る時間足次第では思惑が収束してくるため、テクニカルも効きやすい特徴があります。
リターン的にも時間を味方につけるので比較的多くのpipsを取ることが出来るため、伸びる時は伸びる、というような形です。しかしながら時間を使うということは逆行リスクも十分あるということで、含み益が出たものの建値(エントリーした値段)まで戻ってきてしまったということも十分ありえるのがリスクとなります。
スイングトレード
ポジション保有:★★★★★
チャート監視 :★☆☆☆☆
環境認識 :★★☆☆☆
リターン :★★★★★
リスク :★★★☆☆
時間を味方につけるという最大のトレード方法がこちらです。ポジション保有は数日~数週間と、非常に長いスパンでポジションを持つことが特徴です。週足/月足レベルといった長期を見据えたトレードで、チャート監視は一日に一度程度の人もいらっしゃるようです。
環境認識もチャネルラインのみといった方もいるようで、チャート自身に思惑が平均されているため、シンプルな根拠が強いといったトレード手法になります。
リターンの最大化も狙え、リスクはエントリー時の損切が基本になりますが、伸びてさえしまえば増し玉していくなどで大きな利益を狙えるような形になります。
※上記トレードスタイルは人によって意見も分かれるため、あくまで個人の印象です※
3.まとめ
ポジションの大きさ: スキャル > デイトレ > スイング
チャートを見てる時間: スキャル > デイトレ > スイング
環境認識の複雑さ : スキャル > デイトレ > スイング
ポジション保有リスク: スキャル < デイトレ < スイング
リスクリワード : スキャル < デイトレ < スイング
※スキャルはだいたい1.2:1くらいで勝率55%~70%
※デイトレはだいたい2:1以上で、高勝率を目指す
※スイングは増し玉していくのでかなり良い
4.さいごに
どんなトレードスタイルや手法であろうとも、メンタルが大事です。
メンタルをフラットに保てさえいれば、管理された手法である限りしっかり勝率通りになるはずです。
そのメンタル管理のひとつに性格の分析や、トレードスタイルがあるといっても過言ではないと思います。
今回は以上になります。