【初心者向け】ダウ理論
こんにちは、KZです。
今回はダウ理論を紹介したいと思います。
なぜローソク足の次にダウ理論かと言いますと、今の相場は上がっている調子(アップトレンド)なのか、下がっている調子(ダウントレンド)なのかを判断するときに、多くの人が使っているのがダウ理論だからです。
相場の世界では周りに身をゆだねることが大切です。
個人のマネーパワー程度では相場の流れを変えることが到底できないので、自分以外の人がこう思っているであろう方向へエントリーしていくことが、まず勝つための方程式となります。
なので、全世界の人が意識しているであろうダウ理論を勉強してみましょう。
【ざっくりまとめ】
とりあえず大事なのは6番だよ♡
トレンドはぁー♡ 明確に否定されなければぁー♡ 継続してまぁす♡
まとめ雑すぎた。
目次
- 0.なぜローソク足の次がダウ理論なのか
- 1.平均はすべての事象を織り込む
- 2.トレンドには3種類ある
- 3.主要トレンドは3段階からなる
- 4.平均は相互に確認されなければならない
- 5.トレンドは出来高でも確認されなければならない
- 6.トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する
- 7.結局ダウ理論で何が分かったの?
0.なぜローソク足の次がダウ理論なのか
ローソク足っていうのはプライスの動きをローソク1本 にまとめて見るスキルでした
それを2本、3本と束ねてみる”合成”や、上位足から下位足へ”分解”してみるスキルも勉強しました
前の記事でざっくりと流れでとらえるということも学びましたね
今まではチャートの左側(過去)を見て判断していましたが、これからトレードする人は当然のことながら未来を考えなければいけません。
しかも手法によっては1時間先だったり、何日か先だったり…。
そんな中で大事になるのが”今の価格が上がり調子?下がり調子?”って部分になるかと思います。
※上がり調子=アップトレンド 下がり調子=ダウントレンド
チャートは常に波形を描きますから(たとえ1時間足で1本の長い陽線でも、5分足にしたら波形)、1時間足でアップトレンドの中、5分足で下がっているだけであったら下がりきったところで買い注文を入れればいいですよね?
その”トレンドが出ているかどうかを発見するのがダウ理論”ってことなんです。
全6項目ありますが、どれも大事なことです。
大事なんですが、チャートを見て「ふむふむこれはダウ1項目だな…」ってなれってことではありません。
非常に概念的な話なので理解するには相応の哲学力(アリストテレス系)が必要になりますし、理解したら明日勝てるかと言われればそんなことないです。
ただ、先にもお話しした通り、”全世界で意識されている”ということが大事なんです。
大きな流れに乗ることが勝つための第一歩なので、全世界がその方向で考えているならそこに乗るほうが圧倒的に簡単です。
なのでダウ理論を勉強してみましょう!
(いったんここからWikipedia引用多めです)
1.平均はすべての事象を織り込む
政府が発表する経済統計や企業の業績・更には自然災害の様な予測不可能な事象に至るまで、需給に関するあらゆる事象は全て市場価格に織り込まれる。市場価格はあらゆるファンダメンタル(材料)の反映であるという考えであり、その意味で効率的市場仮説の主張に基づいた考えとも言える。
(from Wikipedia)
言葉が難しすぎてわかんねーんだよ!!
なので置き換えて説明します。
平均というのはチャートのことです。この価格の移り変わり(価格推移ともいいます)の動きこそが平均ということですね。投資家とかが上がる!下がる!って判断だったり、指標発表(国の金利下げたよ~とか、雇用統計こんなだったよ~とか)も含んでの価格(=チャート)です。
(ダウ1)色々な思惑とか、発表とか、そういうのが価格に反映されてるよ!
って置き換えて考えれば、「へー、なるほどね」って思いません?
2.トレンドには3種類ある
ダウ理論では、価格変動の分析において市場動向(トレンド)を重視する。そのトレンドを以下の3つに分類している。
これらのトレンドは互いに独立しているのではなく、二次トレンドは主要トレンドの調整局面であり、小トレンドは二次トレンドの調整局面として捉えられる。
- 主要トレンド:1年~数年のサイクル。
- 二次トレンド:3週間~3ヶ月のサイクル。
- 小トレンド :3週間未満のサイクル。
難しい言葉警察だ!
図解したほうが楽そう。
大きい上昇局面の中、上がったり下がったりする流れを二次トレンドといい、さらにその中で上がったり下がったりする流れを小トレンドって言うよ。ってことだと思います。
実際にFXにあてはめて考えると、日足や週足ではずっと上がっていて、その中で1時間足がまた上下していて、さらに1時間足の中の5分足ではまた上下しているよねって感じです。
話のスケールがダウ理論より小さいけど、それはダウさんが生きてた時代とは流れが違うから仕方ないですね…。
3.主要トレンドは3段階からなる
また、主要トレンドは買い手の動向によって3つの段階からなるとしている。
- 先行期 :市場価格が下落し全ての悪材料は織り込み済みと判断した少数の投資家が、いわゆる"底値買い"をする時期。価格は、下落しているか底値圏で上下している。
- 追随期 :市場価格の上昇を見て追随者が買いを入れる時期。価格は、上昇局面にある。
- 利食い期:価格が充分に上昇したところを見て、先行期に買いを入れた投資家が売りに出て利益を確定する時期。価格は既にその前から上昇局面にあるものの、その上昇する値幅は小さくなっている。
難しい言葉警察…
図解しましょう。
トレンドっていうのはこんな感じで分解できますよってことです。
底値や天井をついたら最初に動き出す投資家がいて、価格を動かし始めます。
その次にトレンドになったかも!って思った投資家が、これを加速させます。
最後の流れでは、最初に投資した人、次に投資した人がどんどん利食いしていき、トレンドが収束していく流れになります。
4.平均は相互に確認されなければならない
平均=チャートのことでしたね。
チャートを知るためには(確認するには)いろんなものがあります。
価格の移り変わり状況を知るだけでも移動平均線(これも短期中期長期があります)、0ラインを長期としてどの程度乖離しているかを示すMACD、他にもトレンドの強さを示すモメンタムやADX、その他にも時間関係を示すものや、黄金比を利用したフィボナッチなんかもあります。
(この辺では聞きなれない言葉もあると思いますが、いったんスルーしてください)
ひとつの傾向を知るためには、この中の複数がそういった傾向を示していなければいけない。と解釈しています。
例えばMACDが下降を示したとしても、ADXでトレンド強さに変わりがない場合もあります。
そうした場合は「トレンドの発生と判断しない」ってことですね。
トレンドの発生は複数の要因を考えよう!ってことです。
5.トレンドは出来高でも確認されなければならない
市場の終値の変動をダウは重視するが、同様にトレンド発生の確認手段として出来高の推移も重視する。例えば上昇局面においては値上がり時に出来高が増加し値下がり時には出来高が減少、下降局面においては逆になる。主要トレンドに従って取引する投資家が多数派であり、二次トレンドや小トレンドで利益を得ようとする投資家は少数派であると考え、それが出来高の多少に反映するとする。
ダウ・ジョーンズさんは昔の人で、株についてお話しされてる方なんです。
なので”出来高”って言葉を使うんですが、FXに出来高はないんです。
株は100株欲しいですってなったら、出来高は100株買いました(売れました)って言う計上です。
しかしFXの場合は100万ドルほしいです、買いましたってなったら100万ドルの出来高ではなく、1回のトレードがありました、という計上になります。
どれくらいのお金が動いたか=チャートのプライス
どのくらいの投資家が動いたか=トレード回数
で確認できるってことですね。
なのでトレード回数(ティック数といい、価格がポンポンと動くことをティック、動いた回数をティック数)が伴わなければ少ない数の投資家で相場を動かしてないので、トレンドではありませんよ、ということです。
つまり、FXにおけるトレンドとは、市場参加が多くなければ認めませんよ!
って意味ですね!
6.トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する
現在の市場で発現しているトレンドは、明確にトレンドの転換シグナルが現れるまで継続し続けるとする。トレンドに従った売買によって多くの投資家は利益を得るのであり、トレンドに逆らった売買で利益を得るのは難しい。
明確な転換シグナルってなんだよって話ですよね、うん。
それは、安値の切り上げ、高値の切り下げが継続しているか、どうかです。
画像で示しましょう!
びっくりするぐらい画像反転させただけです。
ただ言いたいことは同じで、ダウントレンドの場合は高値の切り下げ、アップトレンドの場合は安値の切り上げがなければトレンドは転換していませんよということです。
つまり…
と、いうことです。
また、こういった安値高値の更新も条件の一つですが、時間帯の移り変わりでトレンドは変化すると定義する方もいらっしゃいます。
時間帯についてはまた別の記事で。
7.結局ダウ理論で何が分かったの?
A.トレンドの定義です!
これだけトレンドトレンド言っていて、今更ですがトレンドとはなんぞやって話ですね。
この話を最後に持ってきたのは一番最初に定義しても頭に入りにくいかなと思ったので、あえて最後に持ってきました。
トレンドとは、”一定方向へ進む力を持っている流れのこと”です。
逆にトレンドはない場合はレンジと言います。
レンジとは”一定幅の間で価格が流れている状態”のことです。
つまり、ダウ理論というのは
”一定方向へ進む力のある流れが発生してるかしていないかを発見するための理論”
ということですね。
トレンドっていうのは、っていうのがダウ理論の①~⑤
そしてトレンドかどうかを判断するために必要なのがダウ理論⑥
なのでダウ理論⑥が大切ってことなんです。
※
ちなみに見る時間足にもよりますが、大きな時間足でレンジですが、そのうちの一定幅をトレンドと称することもありますので、そのへんはご注意を。
例えばドル円が100~120円の幅で推移しているレンジだったとして、100→120円へ推移する方向性をトレンドと称することもあります。
どうでしょう? ご理解いただけました?
今日はそんなところです。