【初心者~中級者】複合ローソク足で考える
こんにちは、KZです。
またローソク足かよ!なげーよ!
って言われそうです。
飽きますよね。わかります。
私も違うこと挟みたいです。
実は私自身もローソク足は初心者の頃にやって、わかった気になっていました。
「あー実体がこうだからね」「ヒゲ長いもんね」
実践を経るうちに気づくことも増えていき、他のことを学んでいくうちにどんどんローソク足と繋がっていくんですよね。
「あ、こういうことか!」「あ、このローソク足の動きは怪しいぞ!」
そういうことも多かったので、先に全部出しておこうと思います。
全部理解する必要はありませんが、いつか「あ!」って気づいてもらえたらうれしいです。
【ざっくりまとめ】
ローソク足1本で考えるより、複合で考える
複合で考えたら流れで考える
綺麗に短くまとまりましたが、それ以上の内容なのは間違いないです。
目次
1.複合ローソク足とは
ローソク足2本を重ねてこんな傾向だ!とかってやったやつです
前回記事では分解を行いました。まさにそれです!
上位足から下位足にローソク足を小分けにする→分解
下位足からローソク足をまとめて大きくとらえる→合成
みたいなイメージです。
ただ上位足ほどにまとめるのではなく、2本くらいのローソク足をまとめてみることを複合ローソク足って呼んでます。
これは人によると思いますし、他の紹介サイトでは私が複合と言っているのを合成と言っていたりしますから、その辺は注意してください。
基本の考え方は
「ローソク足を合わせて考えたらそこってヒゲじゃね?」
「ローソク足を合わせて考えたら一端拮抗してね?」
というような感じです。
ざっくりでええんやで…。
なぜこんなにざっくりでいいと言いつつ、記事一つ使えるのに大きな時間を使うかというと、今後学ぶことも含めてですが、「大きな流れをとらえる」ための技術なんです。
大きな流れというのは個人ではあらがえないですから、その流れに乗って利益を出していくんですね。
その「大きな流れをとらえる」のに、「細かすぎる分析」っていうのは逆に大きな流れを見失うこともあります。
カーナビで例えましょう。関東にお住まいと前提置かせてもらいます。
目的地を設定して、横浜市青葉区へ向かいたいとします。走れど走れど、カーナビは目的地へとは誘導してくれず、これはおかしいと思ってみてみたら…。
仙台の青葉区を指していた…。
設定するときに目的地付近が出るにもかかわらず、たとえば縮尺200mで見ていたらその周辺しか見えません。
縮尺をもっと大きくしていれば気づけたかも?
普通はそんなことありませんが、例え話ですので。
つまり言いたいこととしては、「木を見て森を見ず」ということわざに等しいわけです。
木の一本一本を気にするより、大きな流れがどうなるかを予想するためのローソク足の分析です。
しかしざっくりとは言いつつも、それが適当でいいというわけではありません。
「必要な情報が受け取り切れていないざっくりさ」は「雑」なだけなので、そこには注意してください。
2.実際のローソク足
・ヒゲ長い陽線
例えばこんなの。
陰線陽線逆でも、ヒゲが逆なだけでこうなります。
トレンドの中ごろに出てくることの多いローソク足ですが、陰陽が逆で、しかも後から出てきたほうが強い。
これを合成すると、下ヒゲが長い陽線になります。すごく買い支えられた。
ということはトレンドはいったん上げ方向に転換するような予測が立ちます。
(結構大事な話)
つつみ足とか、はらみ足とかっていうのがあるんですけど、ここで紹介しない理由!
いや、紹介してもいいんですけど…
ローソク足をパターンで覚えてしまうと、なんとなくそれっぽい形までそれに見えてしまうんです。
というか、形成されてるときに「よしこれツツミ足だから…!」とかって先入観が生まれちゃう。
それは違うんだよ!!と。
ローソク足の本質を理解してからチャートを見ないと、パターンだけ覚えてしまうとそうじゃないんです、と、そういうわけなんです。
もちろん、つつみ足、はらみ足、その他に明星やら何やらっていうのはあるのはわかってます。
でもそこじゃなくて、ローソク足の基本がわかってこそ、そのパターンに意味があるんです。
「これこれ、こういう心理が隠れてるから次はこうなるな」って予測してほしいです。
「このパターンだからこうだな!」ではないんです…。
そこを意識してもらえたら一番いいかなと思います。
※合成のところで作った画像が説明しやすい「つつみ線」という形だったので補足※
3.流れを見る
木を見て林を見て森を見る。
森見て林を見て、木を見る。
そういうことです。
前回記事のものを流用します。
赤のラインのローソク足では同じ程度の値幅をキープしながら上がっていっていますね。
途中上がり方がもたっとしています(陽線陰線が入り混じっています)が、ラインに沿って動いているので、ある程度規則性があるのが見てわかります。
素直なチャートはトレーダーの心理が一致している、ということですね。
途中で赤のラインが切れていますが、そのライン延長線を下抜けしたところでこのトレンドは終わっています。
いったん下がるかと思ったらまた綺麗に反発し、パターンを形成しだしました。
またも上昇を始めましたが、前回赤ラインの高値で止まってからの下降。
引いた形通りの三角形で推移し始めます。
それをいったん上抜けてからの下降を始めます。
このいったん上抜けの黄色〇を説明したかったんです。
これをローソク足の合成をして見ると、ただの上ヒゲなんですよ、と。
前回記事のここを説明するだけのための、今回記事でした。
4.ローソク足の強弱
①強弱
・実体が長いほど強い!
実態が長いということは、ローソク1本分の時間プライスが移動してきたということであり、またローソク1本分の間その価格を維持したということ。強くないわけがない。
・ヒゲが長い!
ヒゲが長いということは抵抗にあっているということ。一度はヒゲ方向に実体が伸びたものの、押し戻されている。つまりトレーダーの意識が一方向ではないということ。
基本的にはこの2点が考え方のベースになります。
じゃあ実体が短ければ…? 弱いってこと、もしくは拮抗してるってことです。
ヒゲが短ければ…? 抵抗が強いってこと。連続して下ヒゲとか、上ヒゲとかなら天底など。もしくは上ヒゲ下ヒゲ入り乱れているならレンジ。そういった見方もできますね。
②時間足による強弱
ふええええ、やっと時間足の話ができるよぉ!
ここまでは特に時間足の縛りもなく、ローソク足の話をしてきましたが、さらに時間足の概念があります。
基本的に1分足、5分足、15分足はノイズが多いです。心もまだ幼稚な高校生くらいで、ちょっとのことですぐ揺れちゃう。メンヘラビッチが優しくされてすぐ男変えちゃう。でもまあ15分足くらいになると、まあまあ堅いかな。付き合い始めてすぐちゅっちゅしださない感じ。
1時間足、4時間足っていうのは結構堅いです。大学生とか社会人とかで付き合って、夜電話したり、休日一緒に手を繋いで歩いたりして、そうやって相手が気を使ってくれてるな、ちゃんと考えてくれてるなって思ってから、身体を重ねるより心を重ねたい。そんな感じ。
日足~月足っていうのはもうガッチガチ。もうずっと連れ添った奥さんみたい。相手のこと考えてるとかじゃなくて生活の一部。それでも相手への気遣いを忘れないジェントルに私はなりたい。いくつになっても相手から気遣われてるなって思ったらキュンとしちゃうよね。そういう関係です。
この時間足の性格については要所で触れますが、今回は時間足×ローソク足の強さが大事です。
例えば5分足で出た小さな陽線、小さな陰線は次の瞬間に根拠を否定されたりします。
なぜかというと、ローソク足1本が5分なので、”たまたまそういうあまりオーダーがない時間だった”ということもあると思います。違うかもしれませんが!
逆に日足で出る場合、日足というのは24時間ですから、東京~NYまで一周してるローソク足なんですよね。そういうのっていうのは根拠が非常に強く、だいたいの思惑を内包した”平均”がチャートに現れますから、たとえそれが小さな陽線で一日が終わったとしても、その理由があるということですね。
・下位時間足は否定されやすい
・上位時間足では小さな陽線であろうともその意味がある
そんなイメージでよいかと思います。