FX plus ULTRA 【KZ】

知識の宝物殿

【初心者向け】損切について

こんにちは、KZです。

 

先日行ったZOOM会議のほうで損切について質問があったので、これをテーマにしていきたいと思います。

 

 

 

目次

 

 

 

1.損切とは何か

いったい損切とは何か…。

損を切る、という言葉からどうしても「負け」の意味合いが強いかと思います。

 

違うんです。

損切を行うことは負けたってことじゃなくて、「今以上傷口を広げないため」のものです。

凄くわかりやすく例えると、大けがをしたときに止血しますよね?応急処置しますよね?ってことだと思います。

 

貴方の資産の状態を見てみましょう。

利益が出ている状態というのは大きなけがもなく、だんだんと成長しているということです。

損をする、ということは成長を止めています。ケガをした、と置き換えましょう。

損切というからにはまだ損をしていない状態だけど、持っているポジションはクローズしたら損になるわけです。

 

損切の難しいところは、まだクローズしていないという点です。

たとえば損切をせずにホールドしていたらプラスになる事も十分にあり得ます。

しかしその経験が邪魔をして、ホールドし続けて損が膨らみ、身動きが全く取れなくなることも十分にあり得るわけです。

 

ホールドし続けて、損が膨らみ続けている状態。

これが「大けがしているのに止血もしていない状態」ということです。

 

死ぬでしょ?

資産が死ぬよね?

 

なので、死ぬ前に止血しましょう。ってことです。

止血=損切です。

 

 

ちなみに

たとえば損切をせずにホールドしていたらプラスになる事も十分にあり得ます。

 

このパターンは、環境認識が正しかった時、です。

大きな時間足はダウントレンドなので、ダウントレンドについていった。

結果、短期足ではアップトレンドになってしまって、気づいたら含み損が…。

 

こういう場合は耐えていれば戻ってくる可能性はあります。

 

実際環境認識に絶大な自信がある人で、損切はしないというトレーダーさんもいらっしゃいます。

ですが、”気づいたら含み損”となっている時点で、”想定していなかった”ということですよね。

ならばそれは自分のシナリオ通りのトレードではないので、損切する理由としては十分ということです。

 

 

損切とは止血です。

大ケガしたりすれば当然しなければいけませんが、ちょっとした切り傷擦り傷だったらしなくても治っちゃいます。

ケガの大小を判断できることがトレーダーとしての実力になるかもしれません。

 

 

2.メリット/デメリット

メリットは大きな損失にならないこと。

含み損を抱えてる期間も短いので精神的にもストレスを感じにくいこと。

そして、”ドテンエントリー、利確、再エントリーができること”。これが利益の最大化です。

 

デメリットは資金が一旦とは言え減ってしまうこと。

負けという事実がメンタルに影響を与えてしまうこともありますね。

 

 

図解します。

 

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めちゃめちゃざっくりとした図ですが、こういうチャートはよくあると思います。

 

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MAタッチで大きく伸びると思い、ロングでエントリーしたけど瞬間逆行してしまった。

このときに損切をするか、耐えるか、ナンピンするかという選択肢を持てると思います。

 

先ほど言った損切ドテンのパターンは…

 

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こういった考え方です。

利確のラインにどんなサポレジがあるかを意識しますが、往復で取れるので資金効率は良いです。

赤ラインのサポートとなったのが75MAだとしたら、その下に200MAなどがあるので、そういったものを目標にするのが良いかと思います。

 

 

もうひとつの考え方はナンピンです。

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今回は損切についてなので、ナンピンについてはまた別項を用意しますが、ただ耐えるのではなくナンピンすることで資金効率を加速させるのも手ではあります。

 

よくある損切貧乏という言葉ですが、実はここが本質かなと思っています。

 

ドテンにしろ、ナンピンにしろ、”環境認識上はロングで正しい”というのが前提です。

MAタッチで跳ね返らなかったから損切という判断だけではだめ”、ということですね。

ここで跳ね返る! 跳ね返らなかった! うわー損切だ…

これを繰り返すから資金が減ってしまうんです。

 

損切した後のシナリオは考えていますか?

じゃあ次はどこで跳ね返りますか?

耐えますか?

追加で資金入れますか?

ドテンしますか?

 

機械的に損切するのであればAIで構いません。

しかし、裁量トレーダーである以上求められるのは常に判断です。

メリットデメリットは確かにありますが、それ以上に”損切ですら裁量”ということは念頭におきましょう。

 

 

3.損切の置き方、考え方

実際にどのように損切を置いているか聞いてみると、比較的多いのが

 

・20pips退行したとき

・前回高値、安値

 

この2つはとくによく聞きます。

このどちらも間違ってはいませんし、資金を増やしてらっしゃる方にもこのルールを適用してる方も多くいらっしゃると思います。

しかし、20pips退行(20に限らず)は当然通貨ペアによってボラが違いますし、前回高値安値はヒゲで狩られてから順行することも少なくはありません。

 

本当の意味での損切すべきタイミングというのは

”ここを割ったらドテンしてもいい”というラインです。

 

「なんかふわっとしてるな…」って思う方もいらっしゃると思いますが、ふわっとしてるところに自分のルールを作ることが裁量だと思っていますので、愛嬌として受け取ってください。

 

例えば意識される水平線を割ったら。

安値高値が逆行して波を作ったら。

エリオット波動で逆行を感じ取ったら。

MA向きが逆転した。

ボリバンが収束した。

 

使っているインジケーターや、判断は様々です。

なのであえて「ふわっと」定義しますが、今持ってるポジション根拠が否定されたら損切、というのは「ふわっと」してる分、真理に近く解釈してもらえたらと思います。

 

そんな中で前回高値安値っていうのはダウ理論的に置きやすいラインなんですけど、いくらでも解釈の仕様があるので、前回高値安値にタッチで損切するのはちょっと早いな~って感じることも多くあります。

 

 

 

とりあえずそんなところです!